【問題点を明確にする質問。】
メルマガ「篠研の日本語教育能力検定試験対策」より。
http://www.kanjifumi.jp/kyoshiyosei/nafl.htm----------------------------------------------------------------------
前回は、最近読んだ
『言葉ひとつで「儲け」は10倍!』
http://goo.gl/KOMzxPから、「いいえ、どういたしまして。」
をご紹介しました。
今回もそれに絡んで。
日々日本語教育をしていると、
あるときは留学生から、
またあるときは、日本人学生から、
またあるときは、同僚の教師から、
いろいろな相談を受けることがあります。
「せっかく相談してくれたんだから、
いいアドバイスをしなきゃ。」
と思ったりして、いろいろと解決策を
提案するわけですが、
だいたいそういう時は、決まって
うまくいきません。
(みなさん、そんなことありませんか。)
どうしてかというと、相手からの情報は
往々にして不十分で、
(つまり、相手はいくら言っても必ず
いい足りない部分がある。)
従って、限られた情報量で解決策を提案しても
相手の納得するものとは、必然ずれてしまうから
です。
では、どうすればいいか。
それは、相手の相談の核心である本当の問題点を
明確にすることです。
相手は、相談に来た時点では、実は問題点が
まだ明確でないことが少なくありません。
あるいは、本当の問題点は本人の考えている
ところと違うところにあるということもあります。
なので、本当の問題点を明確にするように
導いてあげると。
この点について、
『言葉ひとつで「儲け」は10倍!』
http://goo.gl/KOMzxPでは、次の3つの質問が効果的だと言っています。
すなわち、
1.その原因は何でしょうか?
2.具体的に言うと、どういうことですか?
3.他にはありませんか?
日本語教育の現場にあてはめてみると、
例えば、こんな感じです。
留学生:先生、日本語がなかなか上手になりません。
どうしたらいいですか。
教師 :その原因は何でしょうか。
留学生:勉強時間が足りないんだと思います。
教師 :具体的に言うと、どういうことですか。
留学生:アルバイトで忙しいです。
教師 :アルバイトで忙しい原因は何でしょうか。
留学生:う〜ん、やっぱり時給が安いから。。。
もっといい時給のアルバイトを探せば
何とかなるかな。
教師 :他にはありませんか。
留学生:よくテレビを見たり、スマホ見たりかな。
あっ、テレビを見る時間を少し短くすれば
いいですね。
教師 :そうですね。頑張ってください。
もちろん、いつもこんなにきれいにいくとは
思いませんが、
「その原因は何でしょうか」と当人に考えさせる
ことによって、より的を得た答えを得られるでしょうし、
「具体的に言うと、…」によって、漠然とした問題意識が
より明確かつ現実的なレベルに落とし込むことができますし、
また、「他にありませんか」によって、文字通り
他の可能性に目を向けさせることができます。
実に合目的的かつ機能的。
この3つの質問は、いろいろなところで
応用できそうです。
この本では、もっと的を得た解説をしています(笑)。
お勧めです。
『言葉ひとつで「儲け」は10倍!』
http://goo.gl/KOMzxP ……教師が背負っちゃダメなんですね。
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