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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

【聞く際に心がけていること】

メルマガ日本語教師篠崎大司研究室〔有料版〕より。
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前回のめるまがでは、
「聞くは一時の恥ならず」と題して

分からないことがあったら、先生や周りの人に
躊躇なく聞きましょう

という話をしました。

これについては、facebookにも掲載しましたので
よかったら、ご覧ください。

http://goo.gl/0GU5h

ところがです。

「じゃあ、分からないことをじゃんじゃん聞いてやろう!」
と、相手の都合や周囲の空気も考えず、
KYな行動に出るというのも、いささか考え物です。

下手な質問をしてしまっては、聞きたいことが
聞けなくなるばかりか、相手の気分を害したり、
あるいは、その場の雰囲気を白けさせてしまうこともあるでしょう。

実際、この辺のさじ加減が難しいので、
聞くことを躊躇してしまうのだろうと思います。
(かくいう私も、そんなに上手なわけでは……(爆))

そこで、今回は私が人に話を聞く際に心がけて
いることを、(自分自身整理する意味も込めて)
書いてみようと思います。

(なので、あくまでも篠崎の場合ならということで
 話半分で聞いてください。)

その1
「予め会うことがわかっている人であれば、
 事前にその方が書いた本や論文を読んで、
 その方の専門や興味の方向を予習しておく。」

誰でもそうですが、同じ話を何回も何回もは
したくないものです。

また、自分の書いたものに興味を持って読んで
もらったら誰だって嬉しいに違いありません。

さらに、予習をしておけば、より突っ込んだ話が
聞けるはずです。

私自身、以前、ある偉い先生とお会いすることがあって、

その時に、
「先生が以前書かれた●●、拝読いたしました。
 当時、ああいう資料がなく、本当に勉強になりました。」
(↑私は、その本が自分の活動にどう影響したか話すようにしています。
  それが、私にとってのその本の価値だからです。)
とお話ししたところ、その先生にとても喜んでいただいて、

「いや〜、あの本はね、その前にあった●●って活動が
 もとになっててね。
 それで、あんなことがあったり、こんなことがあったり
 結構大変だったんだけど、出版したとたんに
 こんなに反響があってね…。」

と、裏話までたくさんお聞きすることができました。

また、わざわざ本を読まなくても、その方が書いた論文を
ネットで調べて目を通しておくのも有効です。

こんなサイトがあります。

CiNii−NII論文情報ナビゲータ
http://ci.nii.ac.jp/

その2
「準備不足の状態で質問する場合は、
 相応の枕詞をおいてから質問する。」

いつもいつも上のような準備万端な状態で
質問できるとは限りません。

また、己の勉強不足を十分自覚したうえで
それでも「ここは聞いておきたい。」という
時もあります。

そういう時、私は、
「本当は、自分でちょっと調べればわかること
 ではあるのでしょうが、」
とか、

「本来は、自分で考えていかなければならない
 ことだとは思うのですが、」
といった枕詞をおいて、

自分の未熟さ、至らなさを示したうえで質問すると、

たとえ的外れな質問であっても
あまり相手の気分を害することはないようです。

その3
「質問の意図が正しく相手に伝わるよう、
 質問の内容や質問の仕方を十分考えてから
 発言する。」

これは、学会や研究会といったたくさんの人が
いる中で質問するときに考えていることです。

私の場合、質問するというだけで頭に血が上って
訳の分からないことを言い出すことが
ちょいちょいあるので(爆)。

加えて、自分の質問が周りの人にとっても
意味のあるものかどうかについても考えます、一応。

その4
「相手の話は、最後までちゃんと聞く。
 話の腰を折るようなことはしない。」

多少自分の考えと違うことを言われても、
まずは相手の話を最優先して最後まで聞く。

何といっても、こちらは質問という形で
相手の貴重な時間をいただいているわけですから。

それに、実際、最後までちゃんと聞かないと
相手の意図は十分わからないというのが、私の経験則です。

極めて基本的なことですが、心得ておかないと
意外と徹底できません。私の場合(爆)。

その5
「質問しているようでいながら、実際は自説を
 押しつけているだけになっていないか、気をつける。」

これはもう、本当に自戒を込めて
書き留めておきたいと思います。

以上、細かいことを書き出すとまだまだあると思いますが、

まずは、この辺りが私が普段気をつけていることです。

何かのご参考になれば。

      …「聞く」がテーマなのに、若干しゃべりすぎたか(職業病か?)。

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【聞くは一時も恥ならず】

メルマガ日本語教師篠崎大司研究室〔有料版〕より。
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こうしてメルマガを書いたり、
あるいは、学会や研究会に参加したり、
あるいは、何やかやの原稿を書くにつけ、
自分自身に強く感じることは、

「日本語教育に限ってみても
 知らないことが実に多い。」

という事です。(これはもう日常です。)

ですが、かといって知らないことを
知らないままほったらかしにしていると、

メルマガの原稿を配信日までに
書き上げることができないし、

学会や研究会に行っても
分かったような分からんようなままだし、

何やかやの原稿も締め切りまでに
到底間に合わないので、

いろいろ本で調べまくったり、
知り合いに頭を下げて教えてもらったり
しています。

もともと私はそう頭のいい方でもないので、
「どうせこんなのは自分だけだろう。」
と、今まで思っていたわけですが、

どうもそうでもない、ということに気がつきました。

考えてみれば、それはそうで、
これだけ膨大な情報が流通し、
日本語教育に限らず、
あらゆる分野で技術革新が進み、
その度に、新たな概念や用語が次から次へと
噴き出している現在は、

「知らない」ということが、
もはや恥ずかしいことではなく、
むしろ、当たり前になっている時代ではないか。

しかしその一方で、
これだけ情報があふれ、知ろうと思えば
いつでも知ることができるだけに、
「知らない」ままでは済まされない時代に
なっているのではないか。

そういうふうに、思うのです。

であれば、恥も外聞もなく
はなから「自分は何も知らない」
と開き直って、

どんどん人に頭を下げて、教えを乞うた方が
よほど得策ではないかと、感じるのです。

私自身、自分の無知さ加減は隠しきれず(滝汗)、

今までもいろいろな方々に、いろいろなことを
聞いて、教えていただいてきたわけですが、

その中で、気がついたことが2つあります。

その1つは、
「人は基本的に自分の知識を
 人に教えるのが好きな存在である。」
ということ。

「こんな偉い先生に、こんな基本的なことを聞いたら、
 逆に怒られるんじゃないか。」
と思いつつ、勇気を出して聞いてみると、

聞いたことはもちろんのこと、その背後にあることや
そこから派生することまで、
意外に、どんどん教えていただけたりします。

そして、もう1つは、
「基本的な質問ほど、その問題の
 核心をついていることが多い。」
ということです。

私は、数か月前、ある有名な先生と、
第二言語習得について話しているとき、
どうしても、「言葉がわかる」ということの
意味が理解できなかったので、

「先生、『言葉がわかる』って、結局
 どういうことなんでしょうか。」
と、あまりにも基本的なことを聞いて
しまったことがあります。
(仕方がない。わからなかったんだから。)

でも、それを聞いた先生は、
「そうなんだよ。結局そこは誰もわからないんだよ。」
とおっしゃって、
(なんだ、誰もわからないんじゃん。)

「●●先生は、『わかる』ってことを
 こういう風に考えているから、
 ああいう主張をするんだけれども、
 私は、それはどうかと思う。」

みたいな話で、そこから1時間
かなり深く話が弾んだことがありました。

その時私は、
「分からないことは、躊躇なく聞く。」
ことの大切さを学んだのです。

ましてや、これから日本語教師になろうという皆さんは、

「知らない」ということが、絶対的に許される存在。

分からないことがあったら、躊躇なく先生に
聞いてみてください。

(ただし、聞くにはそれなりのマナーも大事。
 それについては、次回話しますね。)

                           …勉強、勉強^^。

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