留学生による自作紙芝居読み聞かせ(15)「授業7日目(後半)」紙芝居作成。原稿の貼り位置はそこじゃない!

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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留学生による自作紙芝居読み聞かせ(15)「授業7日目(後半)」紙芝居作成。原稿の貼り位置はそこじゃない!

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 ただ、学生たちを見ていると、ある留学生は原稿のチェックを日本人学生にしてもらったり、またある留学生は日本人学生と話しながら絵を塗ったりしていました。


 この辺はうまくコミュニケーションが取れているようです。


 「後40分です。急いで作りなさい。」


 私は学生を急かした。


 「後30分です。出来た人は私のところに持ってきてください。確認します。」


 学生の顔にもかなり焦りの色が見え始めました。日本人の学生も必死で手伝っています。


 残り20分ぐらいから、完成した紙芝居を見せに来る学生が出てきました。


 ところが・・・、


 彼らの多くが全く同じ間違いをしていました。


 絵パネルの後ろに貼る原稿の位置が間違っているのです。


 紙芝居は複数の絵パネルを順番に後ろに繰りながら話を展開していくもの。だから一番前にある絵のときに読む原稿は、その絵の束の一番後ろに貼り付けておかなければなりません。


 なのに、多くの留学生は一番前にある絵のときに読む原稿を、まさにその絵パネルの裏に貼り付けているのです。他の絵パネルも同じ。


 これではスムーズに紙芝居を読むことができません。


 「はい、やり直し。」

 「え〜!!。」


 慌てて、原稿を絵パネルから剥がし、貼り直す。こんな学生が何人も出てきました。


「後10分です。」


 この時点で、完成しているのは全体の1/3程度。終わった学生は同じグループの学生の手伝いをしています。


 もはや、読む練習どころの騒ぎではありません。


 残り5分で、大多数の留学生が完成し、終了時にはほぼ全員が完成しました。


 「それでは、来週から幼稚園へ行きましょう。」


 私がそう言って、今日の授業は終わった。


 私は、授業の後、幼稚園に行って来週から読み聞かせが再開できることを伝えました。


 そして地元新聞社が取材に来る予定だが、それでもいいかたずねました。


 いずれについても幼稚園の先生には快く承諾していただきました。


 「幼稚園に行く前に、一回読む練習をさせたいなあ。」


 その時の私は、そのことで頭がいっぱいでした。


(本シリーズは、私が2005年前期に大学の授業「応用日本語U」で行った「留学生による自作紙芝居読み聞かせ活動」の授業記録です。)

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