留学生による自作紙芝居読み聞かせ(11)「授業5日目(後半)」読み聞かせ、実は結構難しい

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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留学生による自作紙芝居読み聞かせ(11)「授業5日目(後半)」読み聞かせ、実は結構難しい

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 私は、園児に分からないように他の留学生を集めて言いました。


 「この後、子どもを4つのグループに分けて皆さんに読み聞かせをしてもらいます。読むとき、必ず子どもの目を見ながら読みなさい。そして、絵本どおりに読まなくてもいいから、絵を使って子どもにいろいろ話しかけなさい。」


 聴いている学生の目は真剣でした。


 そうこうしているうちに、バングラシッシュの彼の読み聞かせが終わりました。聞き苦しいばかりの読み聞かせなのに、最後まで付き合ってくれる園児には、本当に頭が下がります。


 「初めてだからすごく緊張した。でも、次は大丈夫。たぶんできます。」


 その留学生は言いました。


「そうだね。初めてだからね。また、練習しよう。」


 私は答えました。


 それから、例によって園児を分散させ、残りの留学生に各自で読み聞かせをさせました。


 さっきの指示が利いたのか、学生は絵本を使って園児と積極的に関わろうと努力していました。


 後になって聞いた話ですが、幼稚園の子を持つお母さんでも、こういった場でちゃんと読み聞かせができる人というのは、なかなかいないのだそうです。


 自分の子どもにするならともかく、他人の子どもがたくさんいる中で話をするのは、緊張するし難しい。どうやってみんなの気持ちをずっとひきつけ続けるか、あるいは登場人物によって声を変えるかなど。


 考えてみれば、それだけの課題を私は留学生に課しているわけです。


 読み聞かせが一通り終わったので、これもまた例によって園庭でみんなと40分ほど遊びました。園児にとってはこっちのほうがはるかに楽しみのようでした。


 幼稚園を後にして、私たち一行は教室に戻りました。


 教室では、居残り組みが原稿の推敲をしていました。グループによっては、まだ済んでいないところもありました。


 「今度は、直した原稿を原稿用紙に書いて、土曜日までに出してください。」


 私はそう言って、原稿用紙を配った。


 「それから、紙芝居にする絵を考えておいてください。絵は芸術文化の学生に手伝ってもらいます。どんな絵を描いてもらいたいか、しっかり考えておいてください。」


 紙芝居の作成を通じて、他学科の学生(主に日本人学生)との交流を図るのが狙いです。


 ここで今日の授業は終わりあました。


 後日、芸術文化科の先生に協力してくれる学生をお願いしたところ、実に13名もの学生を用意していただきました。


 来週から本格的な紙芝居の製作に入ります。教室も広い部屋を確保しました。


(本シリーズは、私が2005年前期に大学の授業「応用日本語U」で行った「留学生による自作紙芝居読み聞かせ活動」の授業記録です。)

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