留学生による自作紙芝居読み聞かせ(6)「授業3日目(前編)留学生、園児にたじたじ・・」

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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留学生による自作紙芝居読み聞かせ(6)「授業3日目(前編)留学生、園児にたじたじ・・」

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 授業の前日である4月25日(月)、事前の打ち合わせをするため、私は幼稚園へ向かいました。


 打ち合わせは園長先生、担当の先生、そして私の3人で行ないました。


 この幼稚園は通常は朝9時から昼2時までですが、その後も6時ごろまで「トトロ」と称した預かり保育を行っています。日によって違うのですが大体15名程度の園児を預かっています。


 この「トトロ」を利用している園児が、私たちの読み聞かせの対象となるわけです。


 打ち合わせでは、幼稚園から学生分の絵本や紙芝居を貸していただくことや、当日の段取り等が話し合われました。また、園児との接し方についてアドバイスもいただきました。


 翌26日。


 15人の留学生を連れて幼稚園に向かいました。初めてのこととあって、やや緊張と興奮が入り混じった様子。


 とにかく笑顔を絶やさないこと、園児を必要以上に興奮させないように冷静に接すること等を事前に指導しました。


 幼稚園に着いたときはちょうどおやつの時間で、園児は板間の教室に座ってみかんを食べていました。


 おやつを食べ終わったころを見はからって幼稚園の先生が、

「今日はね、遠いところからお兄さんとお姉さんが来てくれました。みんなとお話したり遊んだり、お友達になりたいんだって。みなさん、なかよくできるかな。」


 15人の留学生が、ぞろぞろと教室の中に入ると、園児たちはそれに合わせるように座ったまま後ずさりしました。


 しかし、それもつかの間。ほどなくその距離は縮まっていき、少しずつお互い打ち解けていきました。


「それではみなさん、お外に出ましょう。」


 子どもと仲良くなるためには、まず一緒に遊ぶのが一番。男の子は走り系、女の子はままごと系。これが定番なのだそうです。


 留学生が靴を履くのにもたついている間に、園児は裸足のまま園庭に飛び出していきました。


 ある子は砂場で穴を掘り始め、ある子はブランコに直行。またある子は留学生めがけてサッカーボールを蹴り飛ばす。またある子は留学生に大分弁で今日あったことをしゃべりまくる。


「先生、子どもの日本語速いです。わかりません。」

「わからなくてもいいから、どんどん話にからみなさい。」


「先生、子どもも方言話しますか。」

「もちろん。雰囲気で分かりなさい。」


 はじめは、園児のエネルギーに圧倒されたのか、どう接したらいいのか分からず、ただ立ち尽くす留学生が大半でした。


 ・・・・・。


 こんなんで、読み聞かせなんかできるんだろうか・・・。


(本シリーズは、私が2005年前期に大学の授業「応用日本語U」で行った「留学生による自作紙芝居読み聞かせ活動」の授業記録です。)

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