留学生による自作紙芝居読み聞かせ(4)「授業2日目(前編)留学生、桃太郎と会う」

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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留学生による自作紙芝居読み聞かせ(4)「授業2日目(前編)留学生、桃太郎と会う」

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 授業2回目。前回はやや気まずい雰囲気のまま授業が終わってしまいました。でも大丈夫。ここから、怒涛の巻き返しを図ります。


 まず、留学生を3名ずつ、AからEまで5つのグループに分けました。


 というのも15名のままで授業を進めると、必ず手持ちぶたさな学生が何人か出てくるからです。


 そうなると、やがて彼らは宙に浮いた存在となり、ずるずるとドロップアウトしていってしまいます。そして他の学生にも悪い影響を及ぼしてしまう。


 では、どうしたらいいか。


 私は受講生を小分けにし、成績もグループ単位でつけるようにしました。


 そしてグループを構成するメンバーそれぞれに明確な役割を与え、その役割が充分果たせないと活動が進まず成績も出ないように授業を設計しました。


 こうすることで、一人の脱落者もなく学生全員の積極的かつ協調的な授業参加を促すことができるわけです。


 グループ分けに続いて、絵本「桃太郎」のカラーコピーを留学生全員に配りました。


「『桃太郎』の話、知ってる?」


 ちらほら。大半はあまり知らないようです(国文なのに、うぅ・・)。


「日本の子どもはこんな本を読んでいるのか。」

「日本語の教科書とはぜんぜん違う。」


 彼らは興味深げにページをめくりながら、誰からとなく読み始めました。


 そこで私は、グループのメンバー一人一人に、絵本を朗読する役、分からない言葉を調べる役、話を聞く子ども役を与え、読み聞かせの練習をするよう指示しました。


 すると学生は面白がって日本語の授業では出さないような大きな声で読み始めました。


 絵本だけに難しい言葉はほとんどなく、せいぜい「桃太郎どん」の「どん」、「頭のはち(=頭蓋骨のこと)」ぐらい。留学生でもすらすら読めます。


 なかなかいい感じ。


 と、ある中国人留学生が、


「ム・カ・シ、ム・カ・シ、ア・ル・ト・コ・ロ・ニ、オ・ジ・イ・サ・ン・ト……。」


 絵本をにらみつけながら読んでいた。


「ちょっと、もしもし。こわいよ。」


 と、私が言うとクラスは大爆笑。


 よし、つかんだ!


 私は内心、ホッと胸をなでおろしました。


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