留学生による自作紙芝居読み聞かせ(2)「授業初日(前編)留学生、凍る」

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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留学生による自作紙芝居読み聞かせ(2)「授業初日(前編)留学生、凍る」

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今日は授業の第1回目。事前の連絡が徹底していたためか全員出席。


 まずはじめに、履修科目の登録指導を行います。


 日本人学生でもそうですが、特に留学生の場合、自分にあった履修科目を選択し、登録用紙に記入して教務係に提出するという一連の行為を正確に行うのは、なかなか難しいものがあります。(ちなみにこれは2年前の話。現在はWEB登録システムになっています。)


 ここでつまづいてしまうと、後々までやっかいな問題がつきまとう。


 例えば、・・・


 自分の時間割がなかなか決まらない、

 うっかり必修科目を履修していなかった、

 せっかく試験まで受けたのに単位がなかった、などなど。


 場合によっては卒業認定に引っかかることもあります。


 そこで私の場合、受け持ちの留学生の履修パターンを予め調べておいて、パターン別に雛形を作ることにしています。


 そして、履修指導時には留学生にその雛形を写させ、その日のうちに教務課に提出するのです。


 2〜3週間ほどすると、学生一人一人の時間割(学生配布用)が教務課から打ち出されます。それを学生に配布する前に再度チェックし、もし誤りがあれば教務課に修正してもらう。


 こうして登録ミスがないことを確認した上で学生に配布し、本人にも履修内容を確認させるのです。


 一見めんどくさそうですが、この一手間を惜しまずやることによって、私も留学生も後々やっかいな問題に振り回されることなく、スムーズにそれぞれの活動を軌道に乗せることができるというわけです。


 このことは教師と留学生の信頼関係を築く意味でも非常に重要で、このような事務的作業をきっちりこなせる教員には、留学生も大きな信頼を寄せます。


 一連の事務作業を終えて、本題へ。授業内容を説明します。


「この授業では日本語の勉強はしません。教科書もありません。この授業のテーマは、『地域交流』です。みなさんは日本人と交流したいですか。」


 留学生から

 「それ、いいですねえ。」

 「楽しそうです。」

 といった声が出る。今のところ、つかみはオッケー。


 そしてある留学生が聞いてきました。


「先生、誰と交流しますか。」

幼稚園の子どもです。」


 「え?」

 「なにそれ」。


 教室に一瞬重たい空気が走る。一同唖然とする。


 それもそのはず。彼らが日本人との交流と聞いて即座に思い浮かべるのは、日本人学生や社会人との交流だからです。


 大学生が幼稚園の子どもと交流していったい何の意味があるのか。


 日本語が下手だからといってそこまでバカにしなくてもいいじゃないか。


 その時は、そういう風に感じた留学生も少なからずいたのではないかと思います。


 その時はね。


(本シリーズは、サイト「日本語教師篠崎大司研究室」で連載したものに若干の加筆・修正を加えたものです。だから、先を見ないでくださいね。)

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