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今回から新シリーズです。
私が平成17年度から行っている「留学生による自作紙芝居読み聞かせ活動」の、まさに初年度の授業の様子をご紹介します。
この活動は、留学生が自国の昔話で紙芝居を作成し、幼稚園で読み聞かせをするというもの。
この活動を通して、日本人との国際交流を図ること、そして日本語力の向上も目指すのが目的です。
今年で3年目になりますが、だいたいこんな感じで和気あいあいとやってます。
留学生による自作紙芝居読み聞かせ活動
「地域の外国人といっしょに国際交流活動をやってみたいんだけど、いいアイデアが浮かばない。」という方、参考にしていただければ幸いです。
第1回の今日は、「厄介な授業」です。
まずは、開講に先立って授業の位置づけやこれまでの様子について書こうと思います。
別府大学文学部国文学科では、学科に在籍する留学生について学年ごとに担任を割り当て、週に1コマ開講される「応用日本語」の中で、授業の出席状況や生活状況の把握及び生活面から学習面まで様々な指導を行っています。
私も17年度から、2年生(学生の数が多いので2グループに分け、他の先生と分担。授業は別々に開講。)の担当となり、「応用日本語U」を受け持つことになりました。
私が担当する留学生は、全員で15名。内訳は中国12、台湾1、スリランカ1、バングラディシュ1。
彼らは月曜から金曜の1限目から3限目まで(従って15コマ/週)は国文学科の中にある日本語課程で日本語を勉強します。
そして、週に1回、火曜4限目に開講される「応用日本語U」に出席します。
留学生の状況の把握や事務連絡等は、長くても30〜40分程度。その後の授業内容は当然のことながら担当教員に任されています。
さて、この時間をどう使うか。
これまで担当された先生方の多くは、日本語の指導にあてていたようです。
それで、授業の様子などを他の先生方に聞いてみたところ、やはり随分苦労なさってきたようでした。
最大の理由は、留学生の日本語力が一様ではないこと。初級レベルの学生から上級レベルの学生まで、様々なレベルの学力を持つ留学生が授業に参加します。
従って授業のレベル設定がかなり難しく、どんなレベルに設定しても必ず「落ちこぼれ」や「浮きこぼれ」が出てくる。
さらに、教員の専門性をどうからませるかを考えると、ますますわけがわからなくなってしまう。
ちなみに私の専門は日本語教育学。
学生は週15コマも日本語の勉強をしているわけで、その上さらに4限目まで日本語の勉強では、あまりにも芸がなさ過ぎます。
では、どんな授業設計をすれば、日本語力に関係なくすべての学習者(そして私も)が満足でき、科目としても充実したものになるのか。
「どうしよ。」
しばらく私はなす術もなく、ボーっとしていました。
(本シリーズは、サイト「日本語教師篠崎大司研究室」で連載したものに若干の加筆・修正を加えたものです。)