ホントは簡単!会話の授業(9)「どうやってテストするか?−評価の観点」

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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ホントは簡単!会話の授業(9)「どうやってテストするか?−評価の観点」

 本日も取り急ぎ。


 さて、皆さんは会話のテストの時、どんな項目を立てて採点しますか。


 というのは、「どういう項目を立てるか」は、とりもなおさず「教師がコミュニケーションのどういう側面を重視しているか」に繋がる大事なことだからです。


 例えば、文法、語彙、発音、内容、発話量、・・・


 もちろん、こういった項目も大切です。


 いくらいいことを言っても、発音がめちゃくちゃならかなり苦しい会話になるでしょうから。


 ところで、ここでちょっと考えたいのは、


 人はなぜコミュニケーションをするのか。何のためにコミュニケーションをするのか。


 ということです。


 正しい文を言うため?


 正しい発音をするため?


 内容のいいことを言うため?(私はこれに一票!)


 そう考えてみると、なぜコミュニケーションをするのかというと、


 相手の考えをしっかり知るためであり、


 その上で自分の考えを相手にしっかり伝えるためであり、


 そんなやりとりを通じて、自分の思い通りに相手に何らかのアクションを起こさせるためではないでしょうか。


 具体的に、それは・・・


 友人から試験科目のノートを借りることであり、


 アルバイトの面接で好印象を与えてアルバイトをゲットすることであり、


 好きな人といっしょにカラオケに行くことであるわけです。


 当然、採点方法もそれを反映したものの方が、はるかに現実に沿っている。


 学習者がどんなときに自分の会話力に自信や喜びを感じるか、を考えてみても納得のいくことではないかと思います。


 そう考えると、文法とか語彙とか発音とかは、あくまでもそういった目的を果たすための手段に過ぎないと言えるわけです。


 「そんなの、当たり前じゃないか!」(そんな声が聞こえてきそうです。)


 にもかかわらず、どういうわけか試験となると、文法とか発音とかに重点をおいてしまう。


 一種の職業病なのか、あるいは今までダイレクトに会話の目的達成度を数値化する有効な手段が考えつかなかったからなのか?


 「ハードル競走」型会話指導は、こういったコミュニケーションの目的達成度を、単純に、越えたハードルの数で測ることができます。


 配点は、100点満点のうち70点ぐらいをそれにあてる。残りの30%を文法とか発音とかの配点にあてる。


 もし、試験の時、こちらの問いかけに学習者が意味不明な文法で応えてきたら、「?」と何も言わずに待ってみる。


 それを察して、正しい文法の文や、あるいは別の言葉に言い換えたりすれば、それも立派なコミュニケーション能力。


 それでもってハードルを越えれば、問題なくクリア。(まるでバイクの実技試験。)


 会話の授業が苦手という方の多くは、「どう評価したらいいのかわからない。」という考えをお持ちのようです。


 確かに、突き詰めて考えていけば、それなりに奥の深いものがあると思います。


 でも、ある程度パターン化できる部分もあるかと思います。


 参考にしてみてください。


 ◇   ◇   ◇


さて、次回の「ホントは簡単!会話の授業」は、・・・


 明日、考えよっと。


 どうぞ、お楽しみに。


参考文献:
『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を高めるために』

『ACTFL‐OPI入門―日本語学習者の「話す力」を客観的に測る』


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