これまで、「ハードル競走」型会話指導について説明してきました。
今日は、その実例として初級のタスク例をご紹介します。
入門〜初級の場合、日本語で会話をすること自体、学習者にとっては大きなハードルなので、学習者がまだ慣れないうちはあまり凝ったハードルにせず、
メインテキストにあるような会話を使って、数課分の復習活動といった位置づけで授業をするといいかもしれません。
ただ、場面設定だけは、学習者の興味をひきつけるものにすると効果的です。
指導例:アルバイトの面接
ロールカード(このタスクなら、いらないかも。)
A:あなたは学生です。今日はアルバイトの面接です。店長
の質問に応えてください。
B:あなたはお店の店長です。学生の面接をします。学生に
質問してください。
= = =
<会話例>
A:よろしくおねがいします。(椅子に座る)
B:名前は?
A:シイダ・キザノシです。
B:国は?
A:×△です。
B:外国人登録証、ある?
A:はい。(外国人登録証を出す。)
B:あ〜。今年来たばかりなんだね。
日本語、大丈夫?
A:時々分からないことがありますが、日常会話なら大丈夫
です。(この言い方、授業で導入。)
B:今まで日本でアルバイト、したことある?
A:いいえ、初めてです。
B:あ、そう。
アルバイトは、いつできる?
A:月ようびから金ようびは、9時から2時半まで授業があ
ります。その他は、いつでも大丈夫です。
B:あ、そう。うちは平日は忙しくないんだよ。日曜日は休
みだし・・・。まあ、週1回だけど、がんばってよ。
A:はい、よろしくお願いします。(この言い方も、授業で
導入。)
B:あ、え〜と、名前なんだったっけ?(←不意打ち質問)
A:えっ、あっ、シイダキザノシです。
B:そうだったね。じゃ、これで終わります。
(その後、「何曜日にアルバイトをしますか?」と書いた4択問題のワークシートに記入させる。)
= = =
「これなら、私もやったことある。」
そういう方、多いかもしれません。
そう、「ハードル競走」型会話指導は、何も特別な指導方法ではないのです。
だから、誰でもできます。
「アルバイトの面接」は、日本国内で勉強する留学生にとってはかなり関心の高い場面です。
ちなみに私が授業でこれをやった時、学習者は抜群に食いついてきました。授業も盛り上がった、盛り上がった。
よかったら、使ってみてください。
◇ ◇ ◇
さて、次回の「ホントは簡単!会話の授業」は、・・・
明日、考えよっと。
どうぞ、お楽しみに。
参考文献:
『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を高めるために』
『ACTFL‐OPI入門―日本語学習者の「話す力」を客観的に測る』
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