ホントは簡単!会話の授業(5)「会話の授業は場面が命!」

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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ホントは簡単!会話の授業(5)「会話の授業は場面が命!」

 前回は、「ハードル競走」型会話授業の基本パターンを紹介しました。


 簡単に言うと、Bはハードルを敷く役、Aはそのハードルを越える役。


 OPIだとタスクによっては「学習者同士でできるかな?」というものもたまにありますが、役割分担をこれぐらいに単純化しておくと、学習者同士に任せても大丈夫です。(最悪、Bのロールカードにハードルをリストアップしておき、ランダムに出すように指示しておいてもいいわけです。)


 ただ、この「ハードル競走」型会話授業は、だいたい中級レベルまでがいいとこかな、と今のところ考えています。(あくまでも私のチョウ個人的な経験値での判断)


 というのは、中級までの会話力というのは、レベルの差こそあれ、概ね日常ありがちな事柄についてうまく対処できるかがポイント。


 一方、上級以上のレベルになると、「原発の是非」とか「性の社会的役割」といったかなり抽象的な話題について、論理的かつ段落レベルで自分の意見が言えるかどうかがポイントになってきます。


 ちょっと、ロールプレイにしにくいかな。


 さてさて、ともあれこの「ハードル競走」型会話授業を設計する時に一番重要なのは、場面シラバスをベースにするということです。


 ここは非常に重要です。


 「こんな時、どうする?」と、まず場面を示してやると、学習に説得力が出て、学習者はスッと会話に入っていけます。


 で、その場面に依頼とか断りといった機能(タスク)を乗っければ、それがハードルを越える原動力になります。


 で、機能にあった文型を示してやると、首尾よくハードルを越えていく。


 優先順位を図示するとこんな感じ。(左に行くほど大事。)


 場面>機能>文型


 『みんなの日本語』に慣れている方にとっては、ちょっと違和感があるかもしれません。優先順位が見事なくらい逆だからです。


 でも、よくよく考えてみれば、私達が会話する場合も、文型から入るって事はないですよね。やっぱり場面があって、その場面にあった表現を口にしているわけで、


 そう考えると、「場面>機能>文型」は至極理に適っているといえると思います。


 次に、授業設計で大切なのは、


 どんな場面を取り上げるか?


 ということです。


 でも、これはそんなに難しいことではありません。


 学習者が日頃出会う、言葉を使わなければならない場面を取り上げればいいのです。


 日頃どう言ったらいいのか戸惑ってしまうことが多いような場面なら、なおよしです。


 例えば、学習者が留学生なら「友達にノートを借りる。」とか・・・。


 そこで、今回より新企画。


 実践力養成と授業ネタの共有を目的に、今回から宿題を出します。


 このメルマガをお読みの皆さんは、基本的に全員参加です。課題はコメント欄に書いてください。


【宿題】
 あなたのクラスで会話授業をする場合、どんな場面が考えられますか。1つあげなさい。(学習者のタイプ・レベルも明記のこと。)

 まだ、クラスを受け持っていない方は、初級レベルだとどんな場面が考えられますか。1つあげなさい。


 楽して他人のアイデアをパクるのはなしです。皆さん、考えてみてください。


 ◇   ◇   ◇


さて、次回の「ホントは簡単!会話の授業」は、・・・


 (6)「レベルの調整はハードルの高さと量」です。


 どうぞ、お楽しみに。


参考文献:
『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を高めるために』

『ACTFL‐OPI入門―日本語学習者の「話す力」を客観的に測る』


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