ホントは簡単!会話の授業(3)「ハードル競走って”なんちゃってOPI”」

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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ホントは簡単!会話の授業(3)「ハードル競走って”なんちゃってOPI”」

 会話の授業の進め方は「ハードル競走」をイメージすると分かりやすい、と前回書きました。


 ところで、会話の授業といって真っ先に思い浮かぶのが、「ACTFL−OPI」(「アクトフルオーピ−アイ」と読みます。)ではないでしょうか。


 これから述べる「ハードル競走」型会話授業は、このOPIで使われるワザをふんだんに使わせていただいています。


 「うぉー、いきなり難しそう。」


 そう思うかもしれませんが心配いりません。簡単です。


 私自身、OPIに関してはズブの素人です。テスターでもなければトレーニングを受けた経験もありません。


 せいぜい下の参考文献を読んだ程度です。(ちなみに下で紹介している参考文献は2冊とも本当にいい本です。買って読んで損はありません。)


 だから、「ハードル競走」型会話授業は、私が本を読んで、授業で使えそうな(自分がやり切れそうな)ところだけ都合よく拝借した、


 いってみれば”なんちゃってOPI”です。


 それぐらいの気安さです。


 その程度のもですから、苦手意識を持っている方でも必ずできます。要は慣れです。


 でも、効果は絶大です。


 授業のベースはにロールプレイです。学習者にロールカード(課題)を渡して、いきなりやらせます。


 そうすると、学習者はどこかで必ず、言葉が出てこないとか、文法は正しいが不自然な言い方をしてしまったとか(これを「言語的挫折」と言います。)といったことが出てきます。


 その時に、正しい言い方、適切な表現を提示すると、学習者は勢いよくそれにパクつく。(なんかパン食い競走みたい。)


 これを「タスク先行型ロールプレイ」といいます。


 ポイントは、


 いきなりやらせる(タスク)→文型・文法等の指導(シラバス)


 という順番です。


 この発想は、とても重要だし、しかも画期的です。


 『みんなの日本語』とは、逆のパターンです。


 『みんなの日本語』の指導パターンは、


 文法・文型の指導(シラバス)→練習A〜C、会話練習(タスク)


 それだけに、なまら経験のある教師にとっては、スッと入りにくいかもしれません。


 でも、慣れればどうということはありません。


 「ということは、学習者がどんな間違いをするかによって、指導する文型が変わるってこと? それじゃ、授業の準備のしようがないじゃん。」


 そうです。出たとこ勝負です。(というか、緻密な準備はむしろ不要。)


 「それって、かなりきつい。」


 そう思うかもしれません。でも、いざとなったら、


 「その時は、△△△とは言わないで、◇◇◇と言います。」


 と、難しい文法の説明なしに、ひとかたまりの表現として教えてもOKです。


 そう考えれば、気楽なものです。


 とにかく、OPIに基づいた「タスク先行型ロールプレイ」で授業をすると、


●ハラハラ、ワクワク感を演出できて、授業が活発になります。

●自分の不十分な部分をオンデマンドで勉強できるので、満足度が高まり、積極的に授業に参加するようになります。

●(結果的に)学習者の会話力の不十分な部分から優先的に教えることができます。


 これだけのメリットがあるなら、使わない手はないのではないでしょうか。


 ”なんちゃって”の割りには、結構イケます。


 ◇   ◇   ◇


さて、次回の「ホントは簡単!会話の授業」は、・・・


 (4)「実録!ハードル競走」です。


 どうぞ、お楽しみに。


参考文献:
『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を高めるために』

『ACTFL‐OPI入門―日本語学習者の「話す力」を客観的に測る』


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