前回は、テキストとある程度距離を置くことが、会話の授業を成功させる上で大切なポイントであると書きました。
実際、テキストに集中すると、学習者はテキストの文字にとらわれてしまい、会話どころではなくなってしまいます。
テキストを伏せて学習者同士の会話活動に行こうとしても、学習者は何かにつけテキストに頼ろうとするので、やっぱり会話が続かない。
そう考えると、こと会話の授業に限っていえば、学習者にテキストを持たせるというのは、あまりそぐわないのかもしれません。
「ただでさえ、会話の授業が苦手なのに、その上テキストまで取り上げられたら、どうしていいのかわからない。」
確かにそうです。では、どうするのか。
結論から言えば、頼るべきはテキストではなく、授業パターンです。
「どんなテーマでも、このパターンに沿ってやれば、授業の準備もスムーズだし、授業そのものもうまくいく。」
そんな授業パターンを持つことが、とても重要だと思います。
しかも、できるだけシンプルなもの。(基本はシンプル。これ鉄則!)
シンプルな授業パターンを持っておけば、何よりも「これに頼れば大丈夫。」という安心感・心のゆとりが出てきます。
心にゆとりが出てくると、少しずつアドリブが出るようになってきます。
シンプルであればシンプルであるだけ、その指導方法をマスターするのも早い。
一定の技をマスターすれば、また心にゆとりが出てきて自分なりに工夫しようとします。
その工夫が授業でハマれば、喜びに変わる。
好循環です。
つまり、さっさと必勝パターンを身につけるということが、とても大切なのです。
では、その必勝パターンとは何か?
イメージは、「ハードル競走」です。
「あれ? 障害物競走じゃなかったの?」
すみません、こっちのほうが適切な比喩です。
今日はここまで。
時間のある方は、下の参考文献をパラパラパラっと見ておいてください。
◇ ◇ ◇
さて、次回の「ホントは簡単!会話の授業」は、・・・
(3)「ハードル競走って”なんちゃってOPI”」です。
どうぞ、お楽しみに。
参考文献:
『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を高めるために』
『ACTFL‐OPI入門―日本語学習者の「話す力」を客観的に測る』


