学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習(7)「驚異のSKJ方式」

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習(7)「驚異のSKJ方式」

 今回は、学習者にさらに肯定的なフィードバックを送る仕掛けを紹介します。


 別に難しいものではありません。いたって簡単です。でも、効果は絶大です。


 以前、ポイント制について紹介しました。(っていうか、毎回触れてますね。)


 これです。


DSC04728.JPG


 で、これを使います。


 中間試験が終わった時点で、各グループのポイントを確認します。


 で、一番ポイントの高かったグループをみんなの前で表彰します。


 ちゃんと賞状も作って、記念写真も撮ります。


 例えば、こんな感じです。


 表彰式.bmp


 (すみません。本人達の了解を得ていないので目元を隠したら、ピンクでもやっぱり変な感じになりました。実際はみんなうれしそうに写っています。)


 で、この写真をどうするか?


 私のクラスでは、教卓の向かい側の、教室の一番後ろの壁の目立つところに貼っておきます。期末試験までずっと貼っておきます。


 すると、どうなるでしょう?


 日本語の教室というのは、いろいろな先生が入れ替わり立ち代り授業をしにやってきます。


 出席をとって、パッと顔を上げると目の前に表彰された3人の写真がある。


 「あれ、何?」


 先生は必ずそう尋ねます。


 すると、写真に写った学生は、


 「実は、かくかくしかじかで、表彰されたんですよ。」


 と、得意げに説明します。


 すると、それを聞いた先生は、


 「それはすごいね。がんばったんだねえ。」


 などと褒めるでしょう。そんな時、学生は決まって得意げにこう言います。


 「授業に出席するのは当たり前ですよ。学生なんですから。」


 この言葉ほど、教師が言うとあまりにも空しく、学習者が言うや途端に力強く響く言葉があるでしょうか。


 この言葉を聞いたほかの学生は、いったいどんな気持ちになるでしょうか。


 こんなシーンが、少なくとも1週間、新しい先生が入ってくるたびに繰り返され、


 そのたびに、表彰された学生は自尊心を満たすことができるわけです。


(それによって、表彰された学生がますます欠席できないように仕向けていくのが狙いの一つなのですが、まだそこまでの効力はありません。)


 この企画をやった後の学習者の話によると、私のクラスで1人、写真に気がつかなかった先生がいたそうで、


 いつまでたっても気がつかないものだから、学習者の方が痺れを切らし、


 「写真を見ろ。」と言わんばかりに、後ろの壁を指差したのだとか。


 先生がやっと気がつくと、「実は、かくかくしかじかで・・・」と当の学生が自慢げに説明し出し、クラス全体が大爆笑になったのだそうです。


 まさに効果絶大!!


 いずれにしても、学習者のいい行動については、できうる限り肯定的なフィードバックを返してやる。


 それによって、「いいことをすれば、必ず報われるんだ。」という風土を醸成する。


 これを私は、SKJ方式と呼んでいます。


 SKJとは・・・


 「んせい るたび まんする」(やっぱり日本語です。ちょっと狙いすぎたかな?)


 一度、やってみてください。


 ◇   ◇   ◇


さて、次回の「学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習」は、


 (最終回)「言葉こそ、最強の武器」です。


 どうぞ、お楽しみに。


参考文献:
D.W.ジョンソン他『学生参加型の大学授業
ゾルタン・ドルニェイ『動機づけを高める英語指導ストラテジー35


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