今日は、週間出席率が80%を下回った場合、定期試験当日でも関係なくペナルティをさせるか、というお話です。
別府大学文学部国文学科日本課程(以下、本学日本語課程)では、1期に2回の定期試験−中間試験と期末試験−を行い、その総合点に平常点を加味して成績を出しています。
例えば前期の場合、4月10日前後に通常授業が始まり、7月25日前後で終わります。
授業日数はだいたい71日前後、コマ数にするとだいたい210コマ。(ということは、大学の授業日数は年間でも約140日前後。実は休みのほうがはるかに多いのです。)
とすると、中間試験はだいたい6月の第1週目、期末試験は7月第4週目に行うことになります。
で、これまでも何度か言ってきたように、授業開始日から中間試験の前日まで、あるいは中間試験の翌日から期末試験の前日までの出席率がそれぞれ80%を越えていれば、首尾よく定期試験を受ける権利が得られるというわけです。
そこでちょっと気になるのが、週間出席率が80%を下回った場合、定期試験当日でも関係なくペナルティをさせるか、ということです。
本学日本語課程では、これまで定期試験は火・水の2日に分けて実施するのが慣わしになっています。
で、私の場合、担当クラスの授業は、通常火・水・木です。
だから、定期試験の前週に8割切った学生がいた場合、それを公表するのは試験当日1日目になってしまう。
しかし、これから試験だというのに、その10分前にペナルティなどやらせては、意味もなく学生を動揺させるだけでしょう。
第一、試験当日ともなれば、もはや週間出席率にこだわること自体全く意味がない。ここで重要なのは、累積出席率が80%を越えているかいないか。
越えていれば試験を受けるだけだし、越えていなければペナルティどころか受験資格を失ってしまいます。
こんな時、どうするか。
私が今までやってきたことを再現すると、こんな感じです。
= = = = =
(おもむろに出席簿を開けながら、いつものように。)
「はい、では先週の出席状況を発表します。え〜と、○○さんと△△さんですね。」
(教室に、一瞬冷たい空気が走る。学習者の顔が一瞬こわばる。)
「ですが、今回はペナルティはありません。もう試験ですから。
これを日本語で『恩赦(おんしゃ)』と言います。」
(と言いながら、「恩赦」(ルビ付)を板書する。)
(学習者は急いで電子辞書で調べ、意味が分かるや、「オーッ。」と安堵のため息をつく。緊張した顔に笑顔が漏れる。)
「ではみなさん、試験、頑張ってくださいね。」
= = = = =
だいたいこんな感じです。
いかがでしょうか。
試験の時は、やはり試験に集中させたいもの。
また、ルールはあくまでもみんなが気持ちよく目標を達成するための仕掛けに過ぎません。
効力の及ぶ範囲というものも心得ておく必要があるのかな、という気がします。
◇ ◇ ◇
さて、次回の「学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習」は、
(7)「驚異のSKJ方式」です。
どうぞ、お楽しみに。
参考文献:
D.W.ジョンソン他『
学生参加型の大学授業
』
ゾルタン・ドルニェイ『
動機づけを高める英語指導ストラテジー35
』