2007年08月16日

学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習(5)「チェック!チェック!チェック!」

 5日間お休みをいただきました。ありがとうございました。


 さて、早速本題。


 これまでの流れをざっとおさらいすると、


(1)仕組みを学習者に説明してコンセンサスを得る。

(2)学習者を好きな者同士でグループ分けをする。

(3)グループごとにペナルティを決めさせる。

(4)ポイント制を導入して、肯定的フィードバックを行う。


 でした。


 これでお膳立てはバッチリです。事前にこれだけの仕掛けを作っておけば、「後は適当に学習者に発破をかけていればなんとかなりますよ。」と言いたいぐらい、とても楽です。


 この後は、この仕組みにちゃんと学習者が絡み続けているか、変なほころびがでていないか、チェックする必要があります。


 具体的には、まず毎週末に週間出席率と累積出席率を計算して、80%を切るような学習者がいないかチェックします。


 もし80%を切るような学習者がいれば、授業の時に公表し、その学習者のグループ全員にペナルティをさせます。


 そして、そのグループに新たな用紙を渡してさらなるペナルティを決めさせます。


 と同時に、メンバー全員が80%を越えたグループも公表し、ポイント表に印鑑を押していきます。


 また、復習テストが70点以上あった学生についても自己申告させ、ポイントを加算していきます。


 だから、授業の時には印鑑を忘れずに持っていく必要があります。


 また、私の場合、この時ちょっとした小道具を使っています。


 名付けてマツイ棒ならぬ「はくしゅ棒」。


V?.bmp


 ポイント表に印鑑を押す時、私はこのはくしゅ棒をさっと出します。


 私がこの棒を出すと、学習者は強制的に拍手をしなければなりません。


 始めのうちこそ、みんな恥ずかしがってあまりしませんが、そのうち慣れてくると、自然に拍手をするようになります。


 これが、結構クラスの雰囲気アップに効果があります。


 実は、このアイデアは私のオリジナルではありません。


 東京のある有名なタクシー会社が社員のモティベーションをアップさせるために実践しているもので、


 それをテレビで見て、「これは使える!!」と、授業に取り入れた次第です。


 いいものはどんどん取り入れる。


 これぞ、TTP方式!!*。


(*TTP方式とは、「ってい きに クる。」の略です。)


 こういったわくわく感や新鮮さの演出も、学習者のモティベーションを維持するためには大切な要素だと思います。


 こうして頻繁にチェックを行うことで、学習者の出席率の維持を図っていくわけです。


 一見大変そうに思えるかもしれませんが、基本的にはしっかりした仕組みの中に学習者を流し込んでいるので、そんなに大変な作業ではありません。


 チェックしながら、適当に学習者に発破をかけたり褒めてあげたりしてください。


 ◇   ◇   ◇


さて、次回の「学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習」は、


 (6)「罪を憎んで、人を憎まず。」です。


 どうぞ、お楽しみに。


参考文献:
D.W.ジョンソン他『学生参加型の大学授業
ゾルタン・ドルニェイ『動機づけを高める英語指導ストラテジー35


posted by kanjifumi at 23:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 授業−私のやり方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/51640238
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

グループ 学習
Excerpt: 翻訳ソフトとは、自動翻訳のためのソフトウェアで、基本的にはパソコンにインストールして使うものですが、WEB上で使えるものもあります。当初は英語を扱う翻訳ソフトが中心でしたが、近年はドイツ語・フランス語...
Weblog: 学習について
Tracked: 2007-08-24 06:45