学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習(1)別大日本語課程について

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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学習者の出席率を劇的に引き上げる協働(もどき)学習(1)別大日本語課程について

 具体的な指導方法をいう前に、今日は舞台となる別大日本語課程についてご説明します。


 というのも、背景を知っている方がわかりやすいと思うからです。


 もし、不明な点があれば、些細なことでもコメントください。できうる限りご説明します。その方がより明確に理解できると思います。


 別府大学には、日本語課程と呼ばれる組織が2つあります。別科日本語課程と国文学科日本語課程(以下、本科日本語課程)です。


 別科日本語課程は、全国の多くの私大で採用されている形態の日本語課程です。


 学校形態は各種学校、基本的には大学とは別形態の学校ということになるので、厳密に言うとそこに所属している留学生は大学生ではありません。また、例えば単位の互換などは原則できないことになっています。(少なくとも私の認識では。)


 一方、私が属している本科日本語課程は、その名の通り国文学科の中に組み込まれた日本語課程。従って、ここで学ぶ留学生はれっきとした大学生です。


 また、この課程で取った成績は(国文学科の学生は専門科目として、他学科の学生は留学生科目として)すべて単位として認定されます。


 本科日本語課程は、国文学科の学生はもちろん、他の学科の学生も含め、常時120人前後の留学生が受講しています。(一応国文学科の組織ですが、そういう意味では留学生センターのような役割も担っています。)


 クラスは、ここ数年Aクラス〜Hクラスまでの8クラス。Aクラスが初級レベルでHクラスが上級レベルです。1クラスはだいたい15名〜20名前後といったところです。


 授業は1コマ90分で1日3コマ。それが月曜日から金曜日まで。従って計15コマ/週、日本語を勉強するわけです。


 入学式は4月と9月の年2回。新入学留学生は、日能試1級合格者以外、学期の初めにプレイスメントテストを受け、成績によって各クラスに振り分けられます。


 所属学科や学生の日本語力にも寄りますが、留学生は半年から1年半、この本科日本語課程で集中的に日本語を勉強し、その後それぞれの専門に進みます。


 本科日本語課程では、定期試験が各学期ごとに中間試験と期末試験の2回あり、両者の点数の合計がその期の成績に反映される仕組みになっています。


 本科日本語課程では、出席管理をかなり厳し目(あくまでも主観的な判断)にやっています。


 例えば、授業開始日から中間試験の前日までの出席率が80%を越えていないと、中間試験を受けることができません。


 同様に、中間試験の翌日から期末試験の前日までの出席率が80%を越えていないと、期末試験を受けることができません。


 本科日本語課程では、週15コマの授業が1セットになっているので、出席率が80%を切った場合、出席不足により日本語課程に関するすべての試験が受けられず、結果15コマ分の授業の成績がすべて「失格」と記され、その期の単位は0となってしまいます。


 だから、私達は毎週毎週、週末になるとその週の出席率と授業開始日からの累積出席率を計算し、いずれかの出席率が80%を切ると、本人への指導はもちろん、学生が所属する学科の担当教員に連絡し、指導してもらうよう促します。


 だから、入国管理局にある学生の就学状況を報告する場合も、授業日誌と合わせて、かなり迅速かつ細かな内容の書類を提出することができます。


 おかげさまで入国管理局からもそれなりの高い評価をいただいているそうです。(事務局の方の話によると。)


 学生の立場で考えれば、おそらく想像していた大学生活とはずいぶん違うかもしれません。


 週15コマの日本語集中プログラム。そして徹底した出席管理。まるで高校なみです。


 しかし、それは「一日も早く自分の専門で日本人と張り合えるだけの日本語力をつけて欲しい。」という我々の切なる願いの表れであり、


 6年前、本学の学生によって引き起こされた山香強盗殺人事件を2度と起こしてはならないという、執念の表れでもあるのです。


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