自己治癒力を高める

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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自己治癒力を高める

 心理カウンセリングに「自己治癒」という考え方があるのだそうです。


 「自己チュー」ではありません。「自己治癒」。


 カウンセリングというと、面接を通してクライアントの問題点を探し出し、原因と突き止めた上でしかるべきトレーニングを積んで矯正していく、という風にイメージなさる方もいるかと思います。


 もちろん、症状が重い場合はそういったことも必要かもしれません。


 ですが、比較的症状が軽い場合、そういう心のあら捜しのようなことはせず、雑談をしながら(あくまでもクライアントの感覚。先生の方はちゃんと分析しながら話をしているはずです。)、お互いに共感し合う空間を作ることに重点をおく。


 だから、クライアントに対して特に「ああしなさい。こうしなさい。」といったことは言いません。


 ですが、話している中で、先生が言った何かの言葉に共感して、「自分が思っていたことはこういうことだったのか。」とクライアントが気づく瞬間があって、


 そして「じゃあ、これからこう考えればいいんじゃないか。こうすればいいんじゃないか。」ということがクライアントの内側からでてくるのです。


 そうなるとしめたもので、後は静かに見守っているだけでクライアントは少しずつ改善されていく。


 つまりはこれが、「自己治癒力」というもの。


 確かにクライアント自身で答を模索していくわけですから、周りからすると余計に時間がかかっているように見えたり、不器用に見えたりするかもしれません。


 ですが、少なくとも本人にとっては納得しながら進めているわけであり、何よりも無理がない。


 行き詰った時にはまたカウンセリングを受け、修正していけばいい。


 振り返ってみると、私の場合、今まで学生のあら捜しのようなことしていたような気がします。


 この学生は漢字ができない。

 あの学生は助詞が苦手。

 あの学生は聴解が・・・。


 それはそれで教師にとっては必要なことではありますが、


 では、それを克服するためにこれからどうすればいいのかということになると、


 現行では個にあわせてカリキュラムを調整するなどということはできず、結局全く本人任せになっているわけです。


 「勉強なんてつまるところ自己責任。そこまで介入する必要はない。」


 そういう考えもあるかもしれません。


 ですが、テストをすれば自分の弱点は学生でもすぐ分かります。


 学生が知りたいのは、その克服の仕方。


 効果的な学習方法、時間管理、モティベーションの高め方など。


 もっと広く考えれば、異文化調整能力、メンタルヘルスケアなども含まれるでしょう。


 先人の弛まぬ努力によって、今では日本語教育の分野もふんだんに教材があります。(『みんなの日本語』がなかった頃が懐かしい。)


 日本語の勉強だけなら、やる気さえあれば自学自習でかなりのレベルまでできると私は思います。


 そうすると、私達教師のやるべきことは教えることそのものではなく、いかにして学習者の自己学習力や学習環境をサポートするか、にあるのではないでしょうか。


 学習者のあら捜しに終始することもなく、過度に手取り足取りの指導もしない。


 再度、自分の指導スタイルを見直そうと思います。




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