日本剣道形はあれに、実技はあれに似ている

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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日本剣道形はあれに、実技はあれに似ている

 今日も剣道に行ってきました。


 子供の部の後は大人の部。私はすぐに帰ってしまいましたが、他の大人の方は残って剣道形の練習をしていました。


 というのも、8月に剣道の昇段審査があるからで、日本剣道形の練習をするために皆さん残っているのです。


 日本剣道形というのは、二人一組になって、決められた動作を忠実に行っていくもので、1本目から7本目まであります。


 で、この剣道形を通して剣の理法を体得するわけです。


 ところが、これを体得するのが結構大変。始めから終わりまで、一挙一動すべて細かく定められているからです。


 例えば一本目のさわり。


 コートの両端に向き合って立ち、お互い上段(右上段と左上段)に構え、

 お互い相手の目を見ながら、片方は右足から片方は左足から大きく3歩前に進む。

 この時、お互いの近寄った距離は、片方が木刀を下ろすと必ず相手の頭に当たる、でも相手が一歩身を後ろに引いたらあたらない、そういう距離にならなければなりません。

 だから、最初に向き合った時の距離が狂っていれば、後の動作がすべて影響を受けるわけです。


 この精密さときたら…


 せりふから何から、その進め方がほぼ完全マニュアル化されている初級の授業に似ています(…って思いませんか?)。


 実は、昇段審査の受験科目は、他に実技試験もあります(もっと言うと筆記試験も。)。


 実技試験では、試合稽古が1分間ぐらい。相手が出してくる技に上手く応じながら、隙を見出して打ち込んでいきます。


 これって、学習者の不意な質問攻撃に上手く応じながら、相手の理解の甘いところを鋭く突いていく中・上級の授業と、すごく似ている(少なくとも、私の中ではすごく感触が近いです。)。


 剣道のエッセンスが凝縮されているのが日本剣道形。そして、その理法を臨機応変に出していくのが実技。


 同じように、日本語指導のエッセンスが凝縮されているのが初級の授業。そして、指導内容こそ違え、その技術を臨機応変に出していくのが中・上級の授業。


 私はそう思います。


 そう考えれば、初級指導に対するしっかりとした知識と技術がなければ、いきなり中・上級の指導をしようとしてもやはり無理というもの(少なくとも直接法による授業では)。


 と同時に、剣士が時々日本剣道形に戻って自分の剣を見つめ直すように、時々初級の授業に戻って自分の指導スタイルを見つめ直すことは、とても大切なことではないかと思います。



 何事においても、基本ってやっぱり大事だと思います。

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