【喋らないクラスを喋らせるには。】

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

多文化共生と日本の生活に関する「いろは」が満載!
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【喋らないクラスを喋らせるには。】

メルマガ「篠研の日本語教育能力検定試験対策」より。
http://www.kanjifumi.jp/kyoshiyosei/nafl.htm
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日本語教育教壇実習も昨日が最後の3回目。

3回目の教壇実習は中級クラスの読解授業。
実習生も本当によく頑張りました。


実はこのクラス、ちょっと難しいクラスでした。

というのも、このクラスの学習者はみな物静か。
なかなかしゃべらないからです。


ある学習者は、もともと極端に声が小さい。

また、ある学習者は思慮深いゆえに口が重い。

また、ある学習者は聞き取りが弱いので
教師の質問の意味がすぐには理解できず、
結果、喋らない。

また、ある学習者は隣の友達と小さい声で
相談しないと発言できないタイプ。


決して悪いクラスではありません。
学習者は基本的に皆まじめです。

ただ、喋らない。
というか、喋りたがらないのです(>_<)


というわけで、授業の最初は、
質問してもなかなか返って来ないので

実習生もだんだんと焦ってきて、
いつの間にか、自分で説明せざるを得ない
状況になってしまいました。


このように、学習者がなかなか喋らないと
そもそもインタラクションそのものが成立しないので
授業運営が本当に苦しくなります。


じゃ、どうするか。


まずは、学習者が答えやすい質問をたくさん与える
ということです。

具体的には、

1.だれでも応えられるような、
  ワンランク易しい質問を与える。
2.「〜ですか、それとも〜ですか。」のような
  二者択一の質問をする。

の2つです。

1は、内容的に答えやすい質問にする
ということです。

例えばN2レベルのクラスであれば、

「この文章の『望んで』の辞書形は、何ですか。」

のような易しい質問を与えるということです。

易しい質問(でも、ちょっと考えないといけない質問)
なら、学習者は嫌がらずに簡単に答えます。


また、2は形式的に答えやすい質問にする
ということです。

よく、下手な教師ほど授業中に

「このカッコの中にはどんな言葉が入ると思いますか。」

といった、学習者に一から考えさせるような質問
(しかも、学習者にある種のセンスを問うような質問)
を投げてしまい、

かえって学習者を黙らせてしまうということが
よくあります。

そうではなくて、

「このカッコの中に入るのは『書ける』ですか、
 それとも『書かれる』ですか。」

のように二者択一の質問にする。

そうすると、
学習者はぐんと答えやすくなります。


こうした質問を、授業中ふんだんに学習者に
浴びせることで、

学習者のと口を開かせ、クラス全体を温める。


そして、もう1つ大事なこと。

そうやって、学習者に答えさせ、
学習者が正解を言った時は、

「そうですね。」とか
「そうそう、その通り。」とか
「よく分かりましたね。
 この質問、結構難しいんですよ。」とか

とにかく肯定的なフィードバックを
学習者の目を見ながらしっかりする
ということです。

そうすることで、学習者は徐々に自信をつけ、

「この先生なら、ちゃんと私の言ったことを
 受け止めてくれる。」

と思って、徐々に発言するようになります。


「私のクラスの学生、なかなかしゃべらなくて
 困ってるのよね。」

という方、ぜひ試してみてください。


多少時間がかかるかもしれませんが、
しっかり取り組めば、少しずつ改善される
と思います。


今回の実習生も、授業中盤から徐々にコツをつかみ
だんだん学習者とのインタラクションが
スムーズにできるようになりました。

こういうことって、やっぱり実際にやってみないと
身につかないものなんですね。


            ……実習って、やっぱり大事ですね。

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