【「どうぞ、打ってきてください。」の精神。】

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プロフィール

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名前:篠崎大司(1971年生まれ)
出身:愛媛県
性別:男
職業:日本語教師(別府大学准教授)
ウェブサイトURL:http://www.kanjifumi.jp
一言:日本語教師というのは、本当におもしろくてやりがいのある仕事だと思います。

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【「どうぞ、打ってきてください。」の精神。】

メルマガ「日本語教師篠崎大司研究室」より。
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目下、8月の昇段審査(剣道五段)に向けて、
ちょこちょこ稽古しています。
(ちょこちょこじゃダメなんだけどなぁ(焦))

で、昨日も1時間ほど稽古したわけですが、
稽古の後、七段の先生からこんな
優しくも厳しいご教示をいただきました。

「篠崎君、君はいつも、当てよう、当てよう。
 打とう、打とう。打たれまい、打たれまい。
 そう思うて剣道しよる。
 それが却って、品格のない剣道にしてる。

 打たれてもいいんだよ。
 『どうぞ、打ってきてください。』
 『どうぞ、打たせてあげますよ。』
 そういう気持ちで、堂々と構える。

 そしたらね、確かに打たれるよ。
 打たれはするんだけど、
 はたから見てると、それは、
 『打たれた。』んじゃなくて、
 『今のは打たせてやったんだな。』となる。

 そして、
 『あぁ、この剣士は、品も格もある
  立派な剣道をしているな。』
 となるんだよ。

 今の君は、まだ打った打たれたに
 こだわってる。
 学生剣道の延長みたいな剣道なんだな。」

まさしくもってその通りです。
(恐ろしいくらいに、すべてお見通しです。)

「打とう、打とう。打たれまい、打たれまい。」

そう思うと、相手のちょっとした攻めに
過敏に反応して、逆に隙をつかれて打たれたり、

無理な態勢から無理やり打っていって、
返し技を打たれたり。

つまりは、相手に怯えてるだけなんですね。

逆に、「どうぞ、打ってきてください。」
と、正々堂々と構えていれば、

相手の動きもよく見え、冷静に判断でき、
パンパンッ!と、うまく返し技を出すことも
できるでしょう。

考えてみれば、日本語教育も似たようなところ
があるかな、と思うわけです。

例えば、しこたま準備をして授業に臨む。

「授業をしっかり引っ張ろう、引っ張ろう。
 優秀な学生に難しい質問をされないよう、
 不真面目な学生に授業をかき乱されないよう、
 こちらから、間髪入れずにガンガン
 問題や質問を投げかけよう。」

一見いいようですが、これでは却って
教師自身が固くなってしまい、

授業に広がりや、それこそ真正性のある
コミュニケーションを展開するのは難しいでしょう。

「どうぞ、どんどん質問してください。」
「どうぞ、授業を脱線させてください。」
「どうぞ、自分の意見を言ってください。」

そう構えてこそ、教師としての品格が
出てくるのではないかと思います。

もちろん、そう思えるためには、その裏で

「どんな質問でも、どんな脱線でも、
 私はちゃんと受け止めて、すかさず切り返して、
 鮮やかに授業の本筋に戻して見せますよ。」

という確固とした自信があるからに他なりません。

だから、剣道同様、一朝一夕に
できるものではありませんが、

無理やりにでも、学生の前ではそう
演じ切る努力をし続けなければ、
おそらく「どうぞ、……」の域に
到達することはできないでしょう。

「どうぞ、打ってきてください。」の精神。

10年食べていける日本語教師を目指すのであれば、
心に留めておきたい言葉だと思います。

       …驚・懼・疑・惑。まだまだ、修行が足りん。

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