2007年07月10日

語学教師の役割は、言葉の教育よりニーズ作り

 今朝も下の本を読みました。


 『バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること』2,625円


 本書では、学齢期の児童に対するイマージョン教育(外国語漬けの学習)として、ガーダーの子どもへの対し方の鉄則(Golden Rules,Gaarder 1977)を紹介した上で、以下のように結んでいます。


「ここで大事なことは、外国語を使わなければならないニーズづくりが教師、親の第1の役割だとしていることである。」(p.83)


 日本語そのものよりも、そうせざるを得ない環境を提供するということに我々教師は注力すべきだということだと思います。


 私のまわりの留学生の中には、週15コマ大学で日本語の勉強をし、


 アルバイトの時間まで同じ国の学生と時間を過ごし、


 アルバイト先ではほとんど日本語を使わず黙々と働く(使うとしてもマニュアル通りの挨拶言葉ぐらい)、


 そんな学生が結構います。


 日本語の授業以外、実生活の中で日本語を使う必要性がほとんどない。


 これでは、頭では「日本語を勉強しなきゃ。」と分かっていても、モチベーションが下がってしまうのも無理からぬことかもしれません。


 逆に、授業に縛り付ける代わりに学生を野に放ち、「あれをするにもこれをするにも日本語ができないと事が前に進まないでしょ。わかったら後は自分で勉強しなさい。分からない時はいつでも相談に乗ってあげよう。」


 ぐらいの距離感を保つ方が、実はお互いにとっていいのではないかとふっと思いったりします。(教育の本来の姿もそうなのではないかと。今は、ちょっとポイントの置き所が違うような気がする。)


 だから、先の引用部分には私としては非常に共感できます。(少なくとも教師養成の授業は後期から絶対そうする!!)


 しかし、…


 それを上手く機能させるためには、留学生の日本語力を考慮しながら、恒常的に日本人と交流できる機会を提供しなければならないのではないかと思います。


 授業数を減らすだけでは留学生の日本語力が下がるだけ。後々専門の授業についていくことはできません。


 これが、私の大学だと非常に難しい。


 なぜなら、日本人学生も週15〜20コマの授業をこなしているからです。(まるで高校生。理由は、みな資格に走るため。)


 だから私としては、今のところ、国文専門の授業の中で、キャンパス内にある幼稚園の子どもと交流するのが精一杯。


 きっと何かいい方法があるのだと思いますが、無学故なかなかいいアイデアが浮かびません。(妙案がある方は、ご一報を!)


 いずれにしても、留学生に対する日本語教育のあり方を再考する必要性というものを強く感じました。


 示唆に富む本です。ご一読をおすすめします。


 『バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること』2,625円


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2007年07月09日

バイリンガルを育てる上で一番大事なことは?

【今週のことば】 毎週月曜日は心に響く言葉をご紹介しています。


今日の言葉は…


「バイリンガルを育てる上で一番大事なことは、子どもが初めて出あうことば、すなわち母語をしっかり育てることである。」  −中島和子


 私が今読んでいる下の本からの引用です。


『バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること』2,625円


 中島先生はバイリンガル教育研究で有名なトロント大学の教授を経て、現在、名古屋外国語大学外国語学部及び日本語教育センターで教授を務めていらっしゃいます(2006年現在)。


 中島先生は、さらに次のように述べています。

「その努力はまず家庭で始めなければならない。母語は子どもの土台となることばであり、第2、第3のことばの基礎となるものである。親のちょっとした日常の配慮で毎日のやりとりを通して子どもの母語は育つ。この意味で一番はじめのことばの教師は親である。この母語の基礎のうえに、学校や年齢相応の課外活動を上手に選び、海外体験を適時に加えることによってバイリンガルの基礎作りができる。」(p.B)


 私には7歳の息子と5歳の娘がいます。


 どちらも、羨ましいぐらいにとにかくよくしゃべる。(バイリンガルにする予定は今のところありません。)


 どうしてよくしゃべるのかというと、思うに家内の教育に負うところが大きく、


 例えば、説教をするにしても、どうしてこんなことをしたのかとか、以前も同じようなことがあったとか、どうして相手のことを考えなかったのかとか、1時間ぐらい平気で説教します。(もちろん、その間子どもは真剣に聞いています。でないと、ますます長くなるから。)


 いつだったか、3時間というのも……。(その後家内は「くたびれた。」と言って、ぐったり。)


 一方、私はといえば、「こら!バカ!(ゴン???i?O?[?j)」。


 我ながら、語学教師が聞いて呆れます。(もちろん、それ以外の時はそれなりにコミュニケーションはとっているつもりですが。…言い訳)


 子どもの教育というと、とかく学校が問題視されることが多い。ですが、やっぱり基本は家庭。家庭教育はすごく大切だと思います。


 話は脱線しますが、最近ケーブルテレビで一昔前のドラマ(例えば「コメットさん」とか石立鉄男シリーズとか)をよくやっています。


 見ていて気がついたのですが、家の中、やたらと人が多い!!そして、大人も子どもも関係なくテーブルの周りを走り回る!!


 家族はもちろん、親戚だの近所の子だのいつもワイワイガヤガヤしてるんですね。


 そういえば、私が子どもの頃もそんな感じでした。(ちなみに我が家は男3人兄弟。ほぼ毎日が「寺内貫太郎一家」状態でした。)


 それに比べれば、今の我が家は随分静かです。


 今の子どもはちょっとかわいそうかな、と思う今日この頃です。


 反省の意もこめて、今日はちょっと早めに帰ります。(…って、実はあんまり変わらない。)


posted by kanjifumi at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

力の抜きどころをわきまえる。

 今日も剣道に行ってきました。


 いつになく、今日も本当にくたびれました。


 稽古では、先生からいろいろとアドバイスをいただくわけですが、共通して言えることは、「力が入りすぎている。」とうこと。


 これは、私が剣道を始めた頃からずっと続いている課題です。(まるで成長していない。)


 どうも「力いっぱい頑張らなきゃ」という意識があるらしく、特に形勢が不利になった時など、なんとか力で封じ込めようと思って力んでしまう。


 すると、かえって動きが鈍くなったり剣が大振りになってしまう。


 結果、相手に動きを読まれ軽く出籠手をいただくことになるわけで、


 私一人、ただ意味もなく汗だくになっているわけです。


 本当に剣道の上手い人は、ほとんど力を使わず、竹刀もか〜るく握り、打つ瞬間だけパッと力が入って一本取る。


 全く無駄がないんですね。


 で、私の剣道はというと、これが悲しいくらいに無駄に力を使いすぎている。


 手を抜かず、気を抜かず、力だけ上手に抜く


 以前、このブログで紹介したねじめ正一さんの言葉。


 なかなかできないんだなあ、これが。


 振り返ってみると、普段の仕事も悲しいかなそんな感じ。


 むずかしい〜。


 剣道も仕事も、まだまだ修行が足りません。


 みなさんは、どうですか?


 それにしても、今日の稽古、疲れた。


posted by kanjifumi at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

日本語能力試験申し込み開始!

 ちょっとご連絡が遅くなりましたが、日本語能力試験の願書の受付が始まりました。


 願書の入手方法等、試験に関する情報は下記サイトをご覧ください。


 日本国際教育支援協会
 http://www.jees.or.jp/jlpt/index.htm


 今年は、例年と違って会場ごとの追加申し込みはないそうです。


 そう考えると、夏休みに入る前に申し込みを済ませておいた方がよさそうですね。


 せっかく将来の進路のために勉強してきたのに、申し込みが上手くできなかったばっかりに1年棒に振ってしまったとなったら、泣くに泣けませんから。


 それから、私は携帯メルマガで1級文法の問題・解説を週3回配信しています。

 日本語能力試験1級対策文法
 http://mini.mag2.com/pc/m/M0068621.html

 能力試験1級の中でも、文法は比較的出題範囲が狭く、毎年似たようなパターンで出題されるので、対策が立てやすいと思うのですが、なぜかこれを苦手とする学習者がたくさんいます。(私の認識が甘いのか?)


 これを克服するには、試験問題に関する情報を極力身近な所において、随時アクセスできる環境を作っておくということが、非常に重要だと思います。


 そのような考えで、携帯メルマガの配信サービスを行っています。


 一人でも多くの学生に合格していただき、できるだけ早く次のステージにステップアップしていただきたいと思います。


 日本語能力試験1級対策文法
 http://mini.mag2.com/pc/m/M0068621.html


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2007年07月06日

上達するにはコツがある!

本日、HP日本語教師篠崎大司研究室を更新しました。


今回のいちおしコンテンツ!は…


 中堅教師の方へ現場に利くこの一冊
 http://www.kanjifumi.jp/gensyokusyamuke/konoissatsu2007.html


 ご紹介したのはこの本。先日このブログでも紹介しましたね。


『上達の法則―効率のよい努力を科学する』714円


 このコーナーでは、私が実際に読んでみて「これは使える!」と思ったり感銘を受けたもののうち、ページのコンセプトにあった本だけを紹介しています。


 直接日本語教育に関係ない本もありますが、教師としての自分を一まわりも二まわりも成長させてくれる本ばかりです。


 今回ご紹介した本も、そういった私達の期待に十分こたえてくれる珠玉の一冊です。


 ぜひ、ご一読ください。


『上達の法則―効率のよい努力を科学する』714円


posted by kanjifumi at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | HP更新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月05日

上達したいと思ったら、まず始めること!

 最近、こんな本を読みました。


 『上達の法則―効率のよい努力を科学する』714円


 この本は、どうすれば効率よく上達するのか、上達する人とそうでない人はどう違うのかについて、心理学の観点から分かりやすく解説した本です。


 心理学とはいっても、小難しい理論はほとんどありません。身近な事例から上達のツボを解いているので、予備知識なしで読むことができます。


 筆者の岡本先生はこう述べます(p.44)。

 「当たりまえのことだが、上達したいと思ったら、まず始めることである。「どうやったら上達するか」をはじめから考えすぎていたら、いつになっても着手できない。やり方がわからないという人は、じつは、やり方がわからないのではなく、それで上達したいという気持ちがまだ高まっていない人である。」


 私はこの件にすごく共感できます。


 例えば、私は大学で先生方と連絡を取る手段として、よくメールを使います。(メールって、本当に便利です。)


 ところが、先生方の中にはメールを使えない方がいる。いや、正確に言うとメールを頑として使わない。


 「すみません。私、パソコンとか使わないんで……。」

 「いや、先生、メールを使うとこれこれこんなに便利で、連絡もスムーズに取れるんです。ぜひ、アドレスを取得してください。」

 「いやー、どうやったらいいか分からないし、手書きも味があっていいものですよ……。」


……どうしてそこまで頑として拒むのか。つくづくもったいない。


 なぜもったいないと思うかというと、将来上達するかどうかはともかく、新しいことに手をつけてみることで、予想外に様々な知識やスキルが得られるからです。


 例えば、今まで見えなかったことが見えてくる。

 「こんなこともできるのか。」と感動したり視野が広がったりする。

 難しいと思っていたことも、実際やってみると「な〜んだ。簡単じゃないか。」と拍子抜けすることも。


 「始めない。」ということは、それだけで様々な可能性を自ら断ち切っていることになるわけです。





 そういえば、「学ぶ必要性があり学ぶ手段も明らかなのにあえて学ばないのは、社会に対する傲慢以外の何ものでもない。」と、何かの本で読んだことがあります。(この言葉にもひどく共感できます。)


 つまりはこれは、社会が日々進歩発展しているにもかかわらず、「今の自分の技量で十分世の中渡っていけるさ。」という上から目線の裏返しに他ならないということ。


 ナメてるんですね。世の中を。


 私だったら、そんな状態で学生に「もっと勉強しろ!」なんて、恥ずかしくてとても言えません。


 ところで、私は今複数のサイトやブログ、メルマガを運営しています。


 クオリティもアクセスもまだまだですし、コンテンツ作成に関する技術についても目下勉強中といったところです。


 ですが、少なくともサイトのページの作り方やブログ、メルマガの立ち上げ方、更新の仕方など、最低限のことはわかるようになりました。


 そればかりか、日本語教育とは直接関係のないITの世界に踏み入れることで「こんな世界もあるのか。日頃の活動とはスケールが全然違う。」と驚くことしきりです。


 初めてサイトを立ち上げた3年前は、「HTMLタグ」という言葉すら知りませんでした。


 ブログやメルマガなど、自分とは縁のない世界だと思っていました。


 ですが、そう思っていた数週間後に思い立ってやってみたら、「えっ、こんなんでできる?」と拍子抜けするほど、あっさりできてしまった。


 もちろん、今までいろいろな方に聞き回っては教えを請いましたし、失敗もたくさんしました(これは今も続いています。)


 ですが、もし3年前に「やっぱりめんどくさい」と思って何もしなかったら、間違いなく今のように活動を広げることはできなかっただろうし、皆さんとの出会いもなかったと思います。


 「まず始めること。」当たり前のようでいて、含蓄のある言葉だと思います。


 皆さんは、何か始めることに躊躇っていること、ありますか?


 本当に勉強になる本です。


 『上達の法則―効率のよい努力を科学する』714円
posted by kanjifumi at 06:45| Comment(2) | TrackBack(0) | この本、おもしろい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月04日

気乗りしない学生を上手く授業に乗せるコツとは?

【HP情報】(水曜版)


 水曜日は、私が管理運営しているHP「日本語教師篠崎大司研究室」から、選りすぐりのページをご紹介します。


 今日ご紹介するコンテンツは「授業に役立つ小ネタ集」から…


 学習者のブーイングをかわす方法
 http://www.kanjifumi.jp/koneta/koneta5.html


 最近本当に蒸し暑い日が続きますね。


 学生だけでなく私たち自身も疲れがたまりやすい時期。


 「これではダメだ。なんとかしなくては!」と思って、


 自分に気合を入れる。

 いつもより余計に大きい声で授業をする。

 学生に発破をかける。

 教室のエアコンをきかせてみる。

 わざとタスクを増やしてみる。(これって、学生いじめ?)


 しかし、まるで効果なし。


 教室に漂う「だるだるモード」を吹き飛ばすのは、この時期本当に至難の業です。


 こんな時、みなさんならどうしますか?


 ………。





 私なら、やっぱり「笑い」。これです。


 「苦しい時こそ、頑張って!」などという下手な根性論を学生に説くより、冗談の一つでも言った方が学生ははるかにやる気を出すものです。


 笑い一つ演出できれば、クラスに重くのしかかる倦怠ムードをくるっと反転させて、やる気倍増、+αのタスクを学生に課すことも可能です。


 そんな小ネタを用意しました。ぜひお試しください。


 学習者のブーイングをかわす方法
 http://www.kanjifumi.jp/koneta/koneta5.html
posted by kanjifumi at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | HP情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

「象る」は何と読む?

 今朝、いつものようにメールチェックしているとこんな文字がありました。


 「象る」


 さて、これ何と読むでしょう?
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
 正解は「かたどる」


 なるほど、言われてみれば「象形文字」って、ものの形を象った文字という意味ですね。


 とはいえ、なぜ「かたどる」に「象」をあてがうのでしょうか?


 手許の電子辞書で調べてみると、「ぞうは、最も目だった大きい形をしているところから、かたちという意味になった。」ということなんだそうです。


 面白くなったので、動物にまつわる漢字で意外な読み方をするものをちょっと調べてみました。で、クイズ。


第1問
 「魚」で何と読む?

  1 われ
  2 なんじ
  3 かれ
  4 こなた
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
    正解は 1


 いきなり難問でしたか?


第2問
 「寅む」で何と読む?

  1 にらむ
  2 つつしむ
  3 たのしむ
  4 たわむ
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
    正解は 2


 「寅」の風貌からはとても連想しにくい。





 さて、ここからは選択肢なしです。読めますか?


第3問
 「狼れる」で何と読む?
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
  正解は 「みだれる」


第4問
 「蜂がる」で何と読む?
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
  正解は 「むらがる」……これは、分かる気がします。


最終問題
 「蝉しい」で何と読む?
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
  正解は 「うつくしい」……「さわがしい」と答えたあなた。残念。


 こういうのは日本語の教科書にまず出てこないものですが、たまに日本語教育の枠をはみ出て純粋に日本語の宝探しをしてみるのも面白いものです。


 それにしても古人の想像力には、はなはだ脱帽です。
posted by kanjifumi at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

時間の価値を知れ。

【今週のことば】 毎週月曜日は心に響く言葉をご紹介しています。


今日の言葉は…


「時間の価値を知れ。あらゆる瞬間をつかまえて享受せよ。今日出来る事を明日まで延ばすな。」
  −チェスターフィールド(英・政治家)


 サイト「名言集.com」(http://www.meigensyu.com/)様の「時間」の項目よりいただきました。


 有能な方にもそうでない方にも等しく与えられている財産、それは言うまでもなく時間です。


 1日24時間は、どんなに頑張っても決して増やすことはできませんし、また、失った時間はどうやっても取り戻すことはできません。


 単位時間当たりの価値をいかに高めていくかは、私達にとっては至上命題といっても過言ではありません。





 ましてや、他人の時間を自分の都合で犠牲にしてしまうなどは、厳に慎まなければならないでしょう。


 約束の時間を守らない。
 相手の都合を考えず、むやみに仕事を押し付ける。
 緊急でもないのに勤務時間外に電話をする。
 (かくいう私も、心当たりが……。)


 ですが、これは「人と関わるな。」ということではなく、「相手から貴重な時間をいただくのなら、同時にそれに見合った対価を提供しなければならない。」ということ。


 そう考えれば、このブログを読んでいただいていることで、私も皆さんから幾ばくかの時間をいただいているわけであり、


 それに見合う情報を提供する責務があるわけです。


 また、頑張ります。
posted by kanjifumi at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月01日

「打たせて取る!」こそ剣の妙技

 剣道に行ってきました。


 子供の部の後、いつもの通り大人の部に参加。今日は6人。


 で、今日はいつもの基本打ちのメニューを変更して、応じ技を中心に稽古しました。


 応じ技というのは、相手が打ってきた技に応じて、返したり、すりあげたり、抜いたりして打つ技のことです。


 例えば、「小手返し面」という技があります。


 これは、相手が私の小手を打ってきたところを、すかさず自分の竹刀でガードし、その瞬間、くるっと自分の竹刀を一回転させて相手の面を打つ、という技です。


 言葉で説明すると冗長な感じですが、実際にはパパーンと一瞬で決まる技です。


 この技が決まると、本当に”巧みの技”というかエレガント。そばで見ていてため息が出るくらいなんですね。


 で、この技を決めるにはちょっとしたコツがあります。


 それは、「一瞬隙を見せる」ということです。


 こちらが全く構えを崩さなかったら、相手は打って出てくることができません。打ってこなければ、こちらも応じようがありません。


 そこで、一瞬、面や小手を「どうぞ、打ってきてください。」とばかりに開けてやるわけです。


 すると相手は「しめた!」と思って、(半ば条件反射的に)思い切って飛び込んでくる。


 そこを”パパーン”と面に返すわけです。


 これが決まると、本当に胸がスカーッとします。





 「寸分の隙もない構え」というのは、いいようで実はやっててあまり楽しくありません(少なくとも私ぐらいの庶民レベルでは。)。


 だって、絡みづらいんだもん。


 考えてみれば、日本語の授業もそうかなって思います。


 精密機械のように設計された隙のない授業って、いいようであまり楽しくない。


 だって、絡めないんだもん。


 適当に隙を見せ、学生を引き出して授業に乗せる。そして、時々パパーンと返す(俗に言う「落とす」ってやつです)。


 すると、学生はムキになって余計に身を乗り出す。


 しばらく適当に絡みながら「よく知ってるねえ。」とか「すごい!よく分かったねえ。」とか言いながら、何かの時にまたパパーンと返す。


 そんな授業だったら90分なんて、あっという間でしょう。「今度はだまされまい。」と思うから集中力も高まり、学習効果も上がるはず。(もちろんやり過ぎには注意です。)


 何か一つでも趣味を持っていると、そこから色々なことが学べるものだと思います。
posted by kanjifumi at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする